こうこうそくじ郊行即事
芳原緑野恣行時
春入遥山碧四囲
況是清明好天気
不妨遊衍莫忘帰
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
芳原緑野 恣に行く時
春は遥山に入りて碧四囲す
況んや是れ清明 好天気
遊衍を妨げず 帰るを忘るる莫かれ
現代語訳
花の野原、緑の野を気ままに歩く。春は遠い山々にまで入りこみ、あたり一面が緑に囲まれている。まして今日は清明、よいお天気。思いきり遊んでかまわない、ただ帰るのは忘れずに。
原文と書き下し文の対照
芳原緑野恣行時 ― 芳原緑野 恣に行く時
春入遥山碧四囲 ― 春は遥山に入りて碧四囲す
況是清明好天気 ― 況んや是れ清明 好天気
不妨遊衍莫忘帰 ― 遊衍を妨げず 帰るを忘るる莫かれ
鑑賞
花の野原、緑の野を気ままに歩く。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「不妨遊衍莫忘帰」。清明の晴れた日、思いきり遊んでいい。
語句
- 遊衍
- 「遊衍」——詩の情景を支える語
- 芳原
- 「芳原」——詩の情景を支える語
- 緑野
- 「緑野」——詩の情景を支える語
作者
程顥の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
程顥(北宋)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。