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とじょうなんそうにだいす題都城南荘

崔護|中唐|七言絶句

去年今日此門中
人面桃花相映紅
人面不知何処去
桃花依旧笑春風
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

去年の今日 此の門の中

人面 桃花 相映じて紅なり

人面 知らず 何れの処にか去る

桃花 旧に依りて春風に笑む

現代語訳

去年の今日、この門の中で、あの人の顔と桃の花が照り映えて紅かった。あの人は今どこへ行ったのだろう。桃の花だけは昔のまま、春風の中で笑っている。

原文と書き下し文の対照

去年今日此門中 ― 去年の今日 此の門の中
人面桃花相映紅 ― 人面 桃花 相映じて紅なり
人面不知何処去 ― 人面 知らず 何れの処にか去る
桃花依旧笑春風 ― 桃花 旧に依りて春風に笑む

鑑賞

去年はこの扉の向こうに人がいて、桃花と顔が紅く映えた。今年も花は笑うのに、人はいない——再会を逃した余韻が、春風のなかに残ります。

日本で親しまれる理由

「人面桃花相映紅」。桃花と人の顔が、春に映え合う

語句

人面
人の顔。ここでは若い女性
桃花
桃の花。春と出会いの象徴
何処去
どこへ行ってしまったのか

作者

崔護の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

崔護が都の南荘で出会った娘を翌年訪ねたが不在だった、という故事で知られる。

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