でんえんらく田園楽
桃紅復含宿雨
柳緑更帯朝煙
花落家童未掃
鶯啼山客猶眠
柳緑更帯朝煙
花落家童未掃
鶯啼山客猶眠
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
桃は紅にして復た宿雨を含み
柳は緑にして更に朝煙を帯ぶ
花落ちて家童未だ掃はず
鶯啼きて山客猶ほ眠る
現代語訳
桃は紅く、ゆうべの雨をまだ含み、柳は緑で朝もやをまとう。散った花を召使いの少年はまだ掃かず、鶯が鳴いても山住まいの人はまだ眠っている。
原文と書き下し文の対照
桃紅復含宿雨 ― 桃は紅にして復た宿雨を含み
柳緑更帯朝煙 ― 柳は緑にして更に朝煙を帯ぶ
花落家童未掃 ― 花落ちて家童未だ掃はず
鶯啼山客猶眠 ― 鶯啼きて山客猶ほ眠る
鑑賞
青山はかしこに見え、流水は門前を行く。犬・鶏・桑・柘、東の籬に菊——陶淵明を思わせる田園の楽が、王維の絵のように並びます。
日本で親しまれる理由
「桃花処処皆開」。田園ののどかさが六言に並ぶ
語句
- 田園楽
- 田園の楽しさを歌う組詩
- 桑柘
- 桑と柘。養蚕の木
- 東籬
- 東のまがき。陶淵明の菊を連想させる
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王維「田園楽」の一首。辋川の田園生活を六言で描く。