きょうそんしがつ郷村四月
緑遍山原白満川
子規声裏雨如煙
郷村四月閑人少
纔了蚕桑又插田
子規声裏雨如煙
郷村四月閑人少
纔了蚕桑又插田
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
緑は山原に遍く 白は川に満つ
子規の声裏 雨 煙の如し
郷村の四月 閑人少なし
纔かに蚕桑を了はれば又田に插す
現代語訳
緑は山や野にあまねく、白い水が川にあふれる。ほととぎすの声の中、雨は煙のよう。田舎の四月は暇な人などいない。養蚕を終えたと思えば、すぐ田植えだ。
原文と書き下し文の対照
緑遍山原白満川 ― 緑は山原に遍く 白は川に満つ
子規声裏雨如煙 ― 子規の声裏 雨 煙の如し
郷村四月閑人少 ― 郷村の四月 閑人少なし
纔了蚕桑又插田 ― 纔かに蚕桑を了はれば又田に插す
鑑賞
緑は山や野にあまねく、白い水が川にあふれる。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「纔了蚕桑又插田」。緑あふれる四月、みんながいきいき働く。
語句
- 緑遍
- 「緑遍」——詩の情景を支える語
- 山原
- 「山原」——詩の情景を支える語
- 白満
- 「白満」——詩の情景を支える語
作者
翁巻の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
翁巻(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。