かけいにおくる贈花卿
錦城糸管日紛紛
半入江風半入雲
此曲祇応天上有
人間能得幾回聞
半入江風半入雲
此曲祇応天上有
人間能得幾回聞
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
錦城の糸管 日に紛紛
半ばは江風に入り 半ばは雲に入る
此の曲 祇応に天上に有るべし
人間 能く幾回か聞くを得ん
現代語訳
成都の街には毎日、弦や笛の音が満ちている。半分は川風にのり、半分は雲へと昇っていく。この曲は天上にしかないはずのもの。人の世では何度聞けるだろう。
原文と書き下し文の対照
錦城糸管日紛紛 ― 錦城の糸管 日に紛紛
半入江風半入雲 ― 半ばは江風に入り 半ばは雲に入る
此曲祇応天上有 ― 此の曲 祇応に天上に有るべし
人間能得幾回聞 ― 人間 能く幾回か聞くを得ん
鑑賞
成都の街には毎日、弦や笛の音が満ちている。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「人間能得幾回聞」。天上の音楽が、きょうは地上に届いた。
語句
- 人間
- 「人間」——詩の情景を支える語
- 錦城
- 「錦城」——詩の情景を支える語
- 糸管
- 「糸管」——詩の情景を支える語
作者
杜甫の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜甫(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。