そんきょ村居
草長鶯飛二月天
払堤楊柳酔春煙
児童散学帰来早
忙趁東風放紙鳶
払堤楊柳酔春煙
児童散学帰来早
忙趁東風放紙鳶
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
草長じ鶯飛ぶ 二月の天
堤を払ふ楊柳 春煙に酔ふ
児童 学を散じて帰り来たること早く
忙しく東風に趁りて紙鳶を放つ
現代語訳
草が伸び、鶯が飛びかう二月の空。堤をなでる柳は春霞に酔ったよう。子どもたちは学校から早く帰ってきて、急いで春風に乗せて凧をあげる。
原文と書き下し文の対照
草長鶯飛二月天 ― 草長じ鶯飛ぶ 二月の天
払堤楊柳酔春煙 ― 堤を払ふ楊柳 春煙に酔ふ
児童散学帰来早 ― 児童 学を散じて帰り来たること早く
忙趁東風放紙鳶 ― 忙しく東風に趁りて紙鳶を放つ
鑑賞
草は長沢を越え、鶯は木々に飛び交う。一晩の春雨で杏花は紅い。子どもは学校から早く帰り、東風に乗せて凧をあげる——村の春が、子どもの声で生き生きします。
日本で親しまれる理由
「児童散学归来早、忙趁東風放紙鳶」
語句
- 紙鳶
- 凧
- 散学
- 学校が終わる、放課
作者
高鼎の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
清・高鼎の村居詩。子どもの凧あげで春ののどかさを描く。