ばんしゅん晩春
草樹知春不久帰
百般紅紫闘芳菲
楊花楡莢無才思
惟解漫天作雪飛
百般紅紫闘芳菲
楊花楡莢無才思
惟解漫天作雪飛
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
草樹 春の久しからずして帰るを知り
百般の紅紫 芳菲を闘はす
楊花楡莢 才思無く
惟だ解す 漫天に雪と作りて飛ぶを
現代語訳
草木は春がまもなく去ると知って、紅や紫のさまざまな花が美しさを競う。柳絮や楡の実には飾る才もないが、空いっぱいに雪のように舞うことは知っている。
原文と書き下し文の対照
草樹知春不久帰 ― 草樹 春の久しからずして帰るを知り
百般紅紫闘芳菲 ― 百般の紅紫 芳菲を闘はす
楊花楡莢無才思 ― 楊花楡莢 才思無く
惟解漫天作雪飛 ― 惟だ解す 漫天に雪と作りて飛ぶを
鑑賞
草木は春がまもなく去ると知って、紅や紫のさまざまな花が美しさを競う。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「惟解漫天作雪飛」。飾らなくても、自分らしく舞えばいい。
語句
- 楊花楡莢
- 「楊花楡莢」——詩の情景を支える語
- 草樹
- 「草樹」——詩の情景を支える語
- 知春
- 「知春」——詩の情景を支える語
作者
韓愈の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
韓愈(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。