こうそん江村
清江一曲抱村流
長夏江村事事幽
自去自来堂上燕
相親相近水中鴎
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
清江一曲 村を抱いて流る
長夏 江村 事事幽なり
自ら去り自ら来たる 堂上の燕
相親しみ相近づく 水中の鴎
現代語訳
澄んだ川がひと曲がりして村を抱くように流れる。夏の長い日、川辺の村は何もかもがのどかだ。座敷の燕は気ままに出入りし、水の鴎は親しげに寄ってくる。
原文と書き下し文の対照
清江一曲抱村流 ― 清江一曲 村を抱いて流る
長夏江村事事幽 ― 長夏 江村 事事幽なり
自去自来堂上燕 ― 自ら去り自ら来たる 堂上の燕
相親相近水中鴎 ― 相親しみ相近づく 水中の鴎
鑑賞
澄んだ川がひと曲がりして村を抱くように流れる。読み終えても、夏の長い日、何もかもがのどかな村という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「相親相近水中鴎」。夏の長い日、何もかもがのどかな村。
語句
- 清江
- 「清江」——詩の情景を支える語
- 一曲
- 「一曲」——詩の情景を支える語
- 抱村
- 「抱村」——詩の情景を支える語
作者
杜甫の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜甫(盛唐)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。