きっこう乞巧
七夕今宵看碧霄
牽牛織女渡河橋
家家乞巧望秋月
穿尽紅糸幾万条
牽牛織女渡河橋
家家乞巧望秋月
穿尽紅糸幾万条
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
七夕 今宵 碧霄を看る
牽牛織女 河橋を渡る
家家 巧を乞うて秋月を望み
穿ち尽くす 紅糸 幾万条
現代語訳
七夕の今夜、青い夜空を見上げる。牽牛と織女が天の川の橋を渡る。家々では上手になれますようにと秋の月を仰ぎ、針の穴に何万本もの紅い糸を通す。
原文と書き下し文の対照
七夕今宵看碧霄 ― 七夕 今宵 碧霄を看る
牽牛織女渡河橋 ― 牽牛織女 河橋を渡る
家家乞巧望秋月 ― 家家 巧を乞うて秋月を望み
穿尽紅糸幾万条 ― 穿ち尽くす 紅糸 幾万条
鑑賞
七夕の今夜、青い夜空を見上げる。読み終えても、上手になれますように。七夕の願い糸という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「穿尽紅糸幾万条」。上手になれますように。七夕の願い糸。
語句
- 碧霄
- 「碧霄」——詩の情景を支える語
- 七夕
- 「七夕」——詩の情景を支える語
- 今宵
- 「今宵」——詩の情景を支える語
作者
林傑の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
林傑(晩唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。