しゅうせき秋夕
銀燭秋光冷画屏
軽羅小扇撲流蛍
天階夜色涼如水
坐看牽牛織女星
軽羅小扇撲流蛍
天階夜色涼如水
坐看牽牛織女星
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
銀燭の秋光 画屏に冷ややかなり
軽羅の小扇 流蛍を撲つ
天階の夜色 涼しきこと水の如し
坐に看る 牽牛織女の星
現代語訳
銀の燭台の光が秋めいて屏風に冷たく映る。薄絹の小さな扇で飛ぶ蛍をはたく。宮殿の石段の夜気は水のように涼しく、座ったまま牽牛と織女の星を眺める。
原文と書き下し文の対照
銀燭秋光冷画屏 ― 銀燭の秋光 画屏に冷ややかなり
軽羅小扇撲流蛍 ― 軽羅の小扇 流蛍を撲つ
天階夜色涼如水 ― 天階の夜色 涼しきこと水の如し
坐看牽牛織女星 ― 坐に看る 牽牛織女の星
鑑賞
銀の燭台の光が秋めいて屏風に冷たく映る。読み終えても、扇で蛍を追い、牽牛と織女の星を見上げるという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「坐看牽牛織女星」。扇で蛍を追い、牽牛と織女の星を見上げる。
語句
- 銀燭
- 「銀燭」——詩の情景を支える語
- 秋光
- 「秋光」——詩の情景を支える語
- 冷画
- 「冷画」——詩の情景を支える語
作者
杜牧の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜牧(晩唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。