ちょうめいかん鳥鳴澗
人閑桂花落
夜静春山空
月出驚山鳥
時鳴春澗中
夜静春山空
月出驚山鳥
時鳴春澗中
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
人閑かにして桂花落ち
夜静かにして春山空し
月出でて山鳥を驚かし
時に鳴く 春澗の中
現代語訳
人の気配もなく、桂の花がほろりと落ちる。夜はしんと静まり、春の山は空しい。月が出て山鳥を驚かせ、ときおり春の澗で鳴く。
原文と書き下し文の対照
人閑桂花落 ― 人閑かにして桂花落ち
夜静春山空 ― 夜静かにして春山空し
月出驚山鳥 ― 月出でて山鳥を驚かし
時鳴春澗中 ― 時に鳴く 春澗の中
鑑賞
人闲、桂花落ち、夜は静かで春の山は空しい。月が出て山鳥を驚かせ、時おり春の渓に鳴く——王維の山水が、音の余白で深まります。
日本で親しまれる理由
「月出驚山鳥、時鳴春澗中」
語句
- 鳥鳴澗
- 鳥が鳴く谷川
- 桂花
- 桂の花(春に散るとも)
- 人闲
- 人が閑かであること
作者
王維の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王維の五絶。静けさのなかの小さな動きが印象的。