ぼくさんし卜算子
我住長江頭
君住長江尾
日日思君不見君
共飲長江水
只願君心似我心
定不負相思意
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
我は住む 長江の頭
君は住む 長江の尾
日日 君を思へども君を見ず
共に飲む 長江の水
只だ願ふ 君が心 我が心に似んことを
定めて相思の意に負かざらん
現代語訳
わたしは長江の頭に、あなたは尾に住む。日々想っても会えず、それでも同じ長江の水を飲む。ただ願う——あなたの心がわたしと同じであること。そうすれば、この想いは裏切られない。
原文と書き下し文の対照
我住長江頭 ― 我は住む 長江の頭
君住長江尾 ― 君は住む 長江の尾
日日思君不見君 ― 日日 君を思へども君を見ず
共飲長江水 ― 共に飲む 長江の水
只願君心似我心 ― 只だ願ふ 君が心 我が心に似んことを
定不負相思意 ― 定めて相思の意に負かざらん
鑑賞
わたしは長江の頭に、あなたは尾に住む。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「定不負相思意」。同じ川の水を飲んで、同じ想いでいる。
語句
- 我住
- 「我住」——詩の情景を支える語
- 長江
- 揚子江
- 君住
- 「君住」——詩の情景を支える語
作者
李之儀の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李之儀(北宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。