ぼこうぎん暮江吟
一道残陽鋪水中
半江瑟瑟半江紅
可憐九月初三夜
露似真珠月似弓
半江瑟瑟半江紅
可憐九月初三夜
露似真珠月似弓
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
一道の残陽 水中に鋪き
半江は瑟瑟 半江は紅なり
憐れむべし 九月初三の夜
露は真珠に似 月は弓に似たり
現代語訳
ひとすじの夕日が水面に敷かれ、川の半分は碧玉色、半分は紅に染まる。なんと愛しい九月三日の夜。露は真珠のよう、月は弓のよう。
原文と書き下し文の対照
一道残陽鋪水中 ― 一道の残陽 水中に鋪き
半江瑟瑟半江紅 ― 半江は瑟瑟 半江は紅なり
可憐九月初三夜 ― 憐れむべし 九月初三の夜
露似真珠月似弓 ― 露は真珠に似 月は弓に似たり
鑑賞
ひとすじの夕日が水面に敷かれ、川の半分は碧玉色、半分は紅に染まる。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「露似真珠月似弓」。露は真珠、月は弓。秋の夜はうつくしい。
語句
- 瑟瑟
- 「瑟瑟」——詩の情景を支える語
- 一道
- 「一道」——詩の情景を支える語
- 残陽
- 「残陽」——詩の情景を支える語
作者
白居易の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
白居易(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。