さいじぎょうをおくる送柴侍御
沅水通波接武岡
送君不覚有離傷
青山一道同雲雨
明月何曾是両郷
送君不覚有離傷
青山一道同雲雨
明月何曾是両郷
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
沅水 波を通じて武岡に接す
君を送りて離傷有るを覚えず
青山一道 雲雨を同じくす
明月 何ぞ曽て是れ両郷ならん
現代語訳
沅水の波は君の行く武岡までつながっている。だから君を見送っても別れのつらさを感じない。青い山並みは一筋続いて同じ雲と雨をいただき、明るい月はどうして二つの土地で別々だろうか。
原文と書き下し文の対照
沅水通波接武岡 ― 沅水 波を通じて武岡に接す
送君不覚有離傷 ― 君を送りて離傷有るを覚えず
青山一道同雲雨 ― 青山一道 雲雨を同じくす
明月何曾是両郷 ― 明月 何ぞ曽て是れ両郷ならん
鑑賞
沅水の波は君の行く武岡までつながっている。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「明月何曾是両郷」。同じ月を見ているかぎり、離れてはいない。
語句
- 沅水
- 「沅水」——詩の情景を支える語
- 武岡
- 「武岡」——詩の情景を支える語
作者
王昌齢の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王昌齢(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。