しょうざんそくじ鍾山即事
澗水無声繞竹流
竹西花草弄春柔
茅檐相対坐終日
一鳥不鳴山更幽
竹西花草弄春柔
茅檐相対坐終日
一鳥不鳴山更幽
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
澗水 声無く竹を繞りて流る
竹西の花草 春柔を弄す
茅檐 相対して坐すること終日
一鳥鳴かず 山更に幽なり
現代語訳
谷川は音もなく竹林をめぐって流れ、竹林の西の花や草は春のやわらかさにたわむれる。茅葺きの軒先で山と向かい合って一日中座っていると、鳥一羽鳴かず、山はいっそう奥深く静かだ。
原文と書き下し文の対照
澗水無声繞竹流 ― 澗水 声無く竹を繞りて流る
竹西花草弄春柔 ― 竹西の花草 春柔を弄す
茅檐相対坐終日 ― 茅檐 相対して坐すること終日
一鳥不鳴山更幽 ― 一鳥鳴かず 山更に幽なり
鑑賞
谷川は音もなく竹林をめぐって流れ、竹林の西の花や草は春のやわらかさにたわむれる。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「一鳥不鳴山更幽」。鳥も鳴かない静けさを、ゆっくり味わう。
語句
- 茅檐
- 「茅檐」——詩の情景を支える語
- 澗水
- 「澗水」——詩の情景を支える語
- 無声
- 「無声」——詩の情景を支える語
作者
王安石の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王安石(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。