ホーム › 漢詩一覧 › 小松

しょうしょう小松

杜荀鶴|晩唐|七言絶句

自小刺頭深草裏
而今漸覚出蓬蒿
時人不識凌雲木
直待凌雲始道高
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

小しょうより刺頭 深草の裏

而今じこん漸く覚ゆ 蓬蒿ほうこうを出づるを

時人は識らず 凌雲の木なるを

直ただ雲を凌ぐを待ちて始めて高しと道いふ

現代語訳

幼いころはとげとげの頭を深い草に埋めていたが、今ようやく蓬蒿の上に抜け出してきた。世の人はこれが雲をしのぐ木になるとは知らず——雲に届いてはじめて高いと言うのだ。

原文と書き下し文の対照

自小刺頭深草裏 ― 小より刺頭 深草の裏
而今漸覚出蓬蒿 ― 而今漸く覚ゆ 蓬蒿を出づるを
時人不識凌雲木 ― 時人は識らず 凌雲の木なるを
直待凌雲始道高 ― 直雲を凌ぐを待ちて始めて高しと道ふ

鑑賞

幼いころはとげとげの頭を深い草に埋めていたが、今ようやく蓬蒿の上に抜け出してきた。読み終えても、いつか雲に届く木は、今も育っているという感触が残ります。

日本で親しまれる理由

「直待凌雲始道高」。いつか雲に届く木は、今も育っている。

語句

而今
「而今」——詩の情景を支える語
蓬蒿
「蓬蒿」——詩の情景を支える語

作者

杜荀鶴の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

杜荀鶴(晩唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

あわせて読みたい