こけ苔
白日不到処
青春恰自来
苔花如米小
也学牡丹開
青春恰自来
苔花如米小
也学牡丹開
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
白日 到らざる処
青春 恰も自ら来たる
苔花 米の如く小なるも
也た牡丹を学びて開く
現代語訳
日の光が届かない場所にも、春はちゃんとやって来る。苔の花は米粒のように小さいけれど、それでも牡丹のように咲こうとする。
原文と書き下し文の対照
白日不到処 ― 白日 到らざる処
青春恰自来 ― 青春 恰も自ら来たる
苔花如米小 ― 苔花 米の如く小なるも
也学牡丹開 ― 也た牡丹を学びて開く
鑑賞
一歩も動けない苔でも、葉の先に自分の春を咲かせる——小さくても、自分の季節を持っていい、と静かに励ます小品です。
日本で親しまれる理由
「花が咲いていなくても、自分の春がある」という苔の詩
語句
- 苔
- こけ。目立たぬ植物
- 白日
- 陽光
作者
袁枚の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
袁枚の小詩。近代以降、自己肯定の句として広く読まれる。