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しょかそくじ初夏即事

王安石|北宋|七言絶句

石梁茅屋有彎碕
流水濺濺度両陂
晴日暖風生麦気
緑陰幽草勝花時
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

石梁 茅屋 彎碕わんき有り

流水 濺濺せんせんとして両陂りょうひを度わたる

晴日暖風 麦気を生じ

緑陰幽草 花時に勝る

現代語訳

石の橋、茅葺きの家、曲がりくねった岸辺。流れはさらさらと二つの堤を渡っていく。晴れた日の暖かい風に麦の香りが立ち、緑の木陰と草むらは花の季節にもまさる。

原文と書き下し文の対照

石梁茅屋有彎碕 ― 石梁 茅屋 彎碕有り
流水濺濺度両陂 ― 流水 濺濺として両陂を度る
晴日暖風生麦気 ― 晴日暖風 麦気を生じ
緑陰幽草勝花時 ― 緑陰幽草 花時に勝る

鑑賞

石の橋、茅葺きの家、曲がりくねった岸辺。読み終えても、緑の木陰は、花の季節にもまさるという感触が残ります。

日本で親しまれる理由

「緑陰幽草勝花時」。緑の木陰は、花の季節にもまさる。

語句

彎碕
「彎碕」——詩の情景を支える語
濺濺
「濺濺」——詩の情景を支える語
両陂
「両陂」——詩の情景を支える語

作者

王安石の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

王安石(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

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