しょかそくじ初夏即事
石梁茅屋有彎碕
流水濺濺度両陂
晴日暖風生麦気
緑陰幽草勝花時
流水濺濺度両陂
晴日暖風生麦気
緑陰幽草勝花時
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
石梁 茅屋 彎碕有り
流水 濺濺として両陂を度る
晴日暖風 麦気を生じ
緑陰幽草 花時に勝る
現代語訳
石の橋、茅葺きの家、曲がりくねった岸辺。流れはさらさらと二つの堤を渡っていく。晴れた日の暖かい風に麦の香りが立ち、緑の木陰と草むらは花の季節にもまさる。
原文と書き下し文の対照
石梁茅屋有彎碕 ― 石梁 茅屋 彎碕有り
流水濺濺度両陂 ― 流水 濺濺として両陂を度る
晴日暖風生麦気 ― 晴日暖風 麦気を生じ
緑陰幽草勝花時 ― 緑陰幽草 花時に勝る
鑑賞
石の橋、茅葺きの家、曲がりくねった岸辺。読み終えても、緑の木陰は、花の季節にもまさるという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「緑陰幽草勝花時」。緑の木陰は、花の季節にもまさる。
語句
- 彎碕
- 「彎碕」——詩の情景を支える語
- 濺濺
- 「濺濺」——詩の情景を支える語
- 両陂
- 「両陂」——詩の情景を支える語
作者
王安石の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王安石(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。