しょうがつじゅうごや正月十五夜
火樹銀花合
星橋鉄鎖開
暗塵随馬去
明月逐人来
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
火樹 銀花合し
星橋 鉄鎖開く
暗塵 馬に随ひて去り
明月 人を逐ひて来たる
現代語訳
灯火の木と銀の花がひとつに溶けあい、星の橋の鉄の鎖も今夜は解かれる。馬の蹄の土埃は闇へ消え、明るい月が人のあとを追ってくる。
原文と書き下し文の対照
火樹銀花合 ― 火樹 銀花合し
星橋鉄鎖開 ― 星橋 鉄鎖開く
暗塵随馬去 ― 暗塵 馬に随ひて去り
明月逐人来 ― 明月 人を逐ひて来たる
鑑賞
灯火の木と銀の花がひとつに溶けあい、星の橋の鉄の鎖も今夜は解かれる。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「明月逐人来」。光の木と銀の花。今夜は街じゅうが祝う。
語句
- 火樹
- 「火樹」——詩の情景を支える語
- 銀花
- 「銀花」——詩の情景を支える語
- 星橋
- 「星橋」——詩の情景を支える語
作者
蘇味道の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
蘇味道(初唐)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。