ぼたんをしょうす賞牡丹
庭前芍薬妖無格
池上芙蕖浄少情
唯有牡丹真国色
花開時節動京城
池上芙蕖浄少情
唯有牡丹真国色
花開時節動京城
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
庭前の芍薬は妖にして格無く
池上の芙蕖は浄くして情少なし
唯だ牡丹のみ有り 真の国色
花開く時節 京城を動かす
現代語訳
庭の芍薬はあでやかだが品格に欠け、池の蓮は清らかだが情に乏しい。ただ牡丹だけが真の国一番の美しさ。花の咲く季節には都じゅうが沸きたつ。
原文と書き下し文の対照
庭前芍薬妖無格 ― 庭前の芍薬は妖にして格無く
池上芙蕖浄少情 ― 池上の芙蕖は浄くして情少なし
唯有牡丹真国色 ― 唯だ牡丹のみ有り 真の国色
花開時節動京城 ― 花開く時節 京城を動かす
鑑賞
庭の芍薬はあでやかだが品格に欠け、池の蓮は清らかだが情に乏しい。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「花開時節動京城」。あなたが咲く季節、街じゅうがざわめく。
語句
- 芙蕖
- 「芙蕖」——詩の情景を支える語
- 庭前
- 「庭前」——詩の情景を支える語
- 芍薬
- 「芍薬」——詩の情景を支える語
作者
劉禹錫の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
劉禹錫(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。