かい夏意
別院深深夏簟清
石榴開遍透簾明
樹陰満地日当午
夢覚流鶯時一声
石榴開遍透簾明
樹陰満地日当午
夢覚流鶯時一声
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
別院 深深として夏簟清し
石榴 開き遍くして簾を透りて明らかなり
樹陰 地に満ちて日 午に当たる
夢覚むれば流鶯 時に一声
現代語訳
奥まった離れは静かで、夏の竹の敷物はひんやり。ざくろの花が咲きそろい、すだれ越しにも明るい。木陰が地面いっぱいに広がる真昼、夢から覚めると鶯のひと声。
原文と書き下し文の対照
別院深深夏簟清 ― 別院 深深として夏簟清し
石榴開遍透簾明 ― 石榴 開き遍くして簾を透りて明らかなり
樹陰満地日当午 ― 樹陰 地に満ちて日 午に当たる
夢覚流鶯時一声 ― 夢覚むれば流鶯 時に一声
鑑賞
奥まった離れは静かで、夏の竹の敷物はひんやり。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「夢覚流鶯時一声」。真昼の木陰で目覚めると、鶯のひと声。
語句
- 夏簟
- 「夏簟」——詩の情景を支える語
- 別院
- 「別院」——詩の情景を支える語
- 深深
- 「深深」——詩の情景を支える語
作者
蘇舜欽の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
蘇舜欽(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。