がくしょうなんろうしょじ鄂州南楼書事
四顧山光接水光
憑欄十里芰荷香
清風明月無人管
併作南楼一味涼
憑欄十里芰荷香
清風明月無人管
併作南楼一味涼
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
四顧すれば山光 水光に接し
欄に憑れば十里 芰荷香し
清風明月 人の管する無し
併せて南楼一味の涼と作る
現代語訳
見渡せば山の光が水の光に溶けあい、欄干にもたれれば十里先まで菱や蓮が香る。清らかな風と明るい月は誰のものでもない。それがひとつになって、南楼の涼しさになる。
原文と書き下し文の対照
四顧山光接水光 ― 四顧すれば山光 水光に接し
憑欄十里芰荷香 ― 欄に憑れば十里 芰荷香し
清風明月無人管 ― 清風明月 人の管する無し
併作南楼一味涼 ― 併せて南楼一味の涼と作る
鑑賞
見渡せば山の光が水の光に溶けあい、欄干にもたれれば十里先まで菱や蓮が香る。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「併作南楼一味涼」。清らかな風と明るい月は、誰のものでもない。
語句
- 芰荷
- 「芰荷」——詩の情景を支える語
- 四顧
- 「四顧」——詩の情景を支える語
- 山光
- 「山光」——詩の情景を支える語
作者
黄庭堅の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
黄庭堅(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。