ホーム › 漢詩一覧 › 鄂州南楼書事

がくしょうなんろうしょじ鄂州南楼書事

黄庭堅|北宋|七言絶句

四顧山光接水光
憑欄十里芰荷香
清風明月無人管
併作南楼一味涼
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

四顧すれば山光 水光に接し

欄に憑よれば十里 芰荷きか香し

清風明月 人の管する無し

併せて南楼一味の涼と作る

現代語訳

見渡せば山の光が水の光に溶けあい、欄干にもたれれば十里先まで菱や蓮が香る。清らかな風と明るい月は誰のものでもない。それがひとつになって、南楼の涼しさになる。

原文と書き下し文の対照

四顧山光接水光 ― 四顧すれば山光 水光に接し
憑欄十里芰荷香 ― 欄に憑れば十里 芰荷香し
清風明月無人管 ― 清風明月 人の管する無し
併作南楼一味涼 ― 併せて南楼一味の涼と作る

鑑賞

見渡せば山の光が水の光に溶けあい、欄干にもたれれば十里先まで菱や蓮が香る。日常の一コマが、そのまま詩になっています。

日本で親しまれる理由

「併作南楼一味涼」。清らかな風と明るい月は、誰のものでもない。

語句

芰荷
「芰荷」——詩の情景を支える語
四顧
「四顧」——詩の情景を支える語
山光
「山光」——詩の情景を支える語

作者

黄庭堅の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

黄庭堅(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

あわせて読みたい